2021年10月28日、facebook社は社名を「Meta(メタ)」に変更すると発表、大きな話題を呼びました。

話題の｢メタバース｣について、わかりやすく解説します。

メタバースとは？

メタバース（Metaverse）とは、コンピューターネットワークやオンライン上に構築された3次元のバーチャル空間（仮想空間）やそのサービスのことを言います。

メタバースの空間にアクセスするためには、VR(仮想空間)デバイスなどを使用します。

メタバース（Metaverse）の意味について

Meta(メタ)とは「超〜」「高次の」というような意味の言葉です。

対象の事象を含む高次な次元やその高次な次元からの観点というような意味になります。

例えば、マンガの中の登場人物が「作者は遊んでいる」と発言したり
読者について言及することを「メタ発言」と言ったりします。

IT用語としてのMeta(メタ)は、あるデータの概要を表す時に使われたりします。

例えば、あるデータについて、それがどのような内容やどのような性質があるのかを記載したものを「メタデータ」といいます。

また、htmlファイル内のmetaタグは、そのhtmlファイルの概要を記載しているので
SEO的にも重要視されていますね。

「バース」は「ユニバース（universe）」からきていて、
これは「宇宙」や「世界」という意味を表します。

Metaverseはこの二つを組み合わせた造語で、
「高次の新しい世界」というようなニュアンスを含んでいるかなと感じます。

メタバースの歴史

メタ—バスの原点

メタバースという言葉はもともとSF小説の中で登場した言葉でしたが
その後、テクノロジーの進化と共に様々なオンライン上のサービスの登場により
それらの名称や仮想空間自体を指すものとして、用いられるようになりました。

メタバースブーム

2006年頃、Second Life（セカンドライフ）という仮想空間サービスのブームが起こりました。

参加者はセカンドライフ上でアバターを使って参加、活動。

仮想空間上の土地が売買されるなどし、大金を手にするユーザーも現れました。

少し余談ですが、漫画の「こちら葛飾区亀有公園前派出所」でネタとして扱われた回があるそうです。

主人公の両さんは、現実では無一文だが、セカンドライフ上では3,000万円の貯金がある
という設定とのこと。

それくらい当時、話題になっていたんですね。

セカンドライフは残念ながらブームの後は、ユーザー数が激減していったようです。

メタバースとゲームと映画

昔の家庭用ゲーム機は、自宅のテレビとつないで行うものでしたが

「ファイナルファンタジー」「モンスターハンター」「あつまれ！どうぶつの森」など
最近ではオンライン上で複数のプレイヤーが集まっておこなうことは当たり前になっていますね。

映画では、「アバター」や「マトリックス」など

日本のアニメでは、押井守監督の「サマーウォーズ」「竜とそばかすの姫」なども
メタバースの世界を表現しています。

今後のテクノロジーの進歩で映画や小説の世界だったものが現実になるかもしれませんね。

facebookがメタバースに力をいれる

冒頭にも触れましたfacebook社は、社名をMetaに変更し
今後10年、収益を生まなくても、メタバース事業に投資をすると発表しています。

それくらい、将来性のある市場だという判断なのでしょう。

今後の動向に注目です。

まとめ

テクノロジーの進歩によって、SFの中だけの世界だったものが
現実的になる世界が迫っているかもしれません。

メタバースがどのように発展し、社会に影響を与えていくのか、楽しみにしたいと思います。