弊社がある石川県では、11月に入ると県民は加能ガニ（ズワイガニ）のことで頭がいっぱいになるといっても過言ではありません。2023年はなかなか船が漁に出られず、やきもきした県民も多かったでしょう。数日して300万円で、「輝（かがやき）」という高級ブランドガニを初セリで高級旅館が落札しました。

ニュースをみて、お金あるなー、とか景気がいいなーと思った方もいらっしゃるでしょう。これはカニだけじゃなくてマグロの初セリは数億円にいくこともあります。これを消費者に転嫁しようと思うとすごい価格設定になり、おそらくモトを取ろうとしてもとれないでしょう。

ではなぜ、初セリで高額で落札するのでしょうか。ビジネス的な見地で見ていきたいと思います。

一般的に言われているのは

・初セリはご祝儀相場

・初物には価値があると思う方が多くいらっしゃる

です。これにより初セリは高騰しがちです。ただ、そうだとはいって市場価格の数十倍以上のお金を出す理由にはなりません。これにはマーケティング的な理由があると筆者は考えています。高額で入札すればニュースをはじめとして様々なメディアが落札した先を無料で紹介してくれると共に、それを目当てに集客も望めます。その広告効果は初セリ価格で十分カバーできると、そこに付加価値を感じる経営者の方も多いのかと存じます。もちろん、採算度外視でご祝儀相場として落札される方もいらっしゃるので一般論です。

CMとかでこれだけ露出しようと思うと同様の価格がかかることもあるでしょう。CM作成費もかかりますし。

書いてて感じたのですが、弊社でもカニの初セリに参加してBBQでカニを従業員や周りの会社様に感謝の気持ちとして振る舞えば、ニュースを通じて弊社のホームページサービスが多くの方に伝わるなと思ったり。そもそも間接的にでも入札に参加できるとも思えないし、それ以前に予算が・・・、なのであくまで筆者の妄想です。

あれ、これってなぜだろうということ世の中に結構あるので気が向いたら書いていきたいなと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。