ビットコインなど仮想通貨を実現するためには、このブロックチェーンという技術がなければ実現できなかったことでしょう。
ブロックチェーンとは、インターネット以来の大発見といわれています。

誤解を恐れずに非常に簡単に書くと、ブロックチェーンとは、全取引明細がブロックチェーン上に存在しており、理論上悪意を持った人がいたとしても取引明細を改ざんすることが非常に困難である仕組みです。
また、全取引データが分散されて保管されているために、その全取引明細が理論上消えることは無いということですね。

もしも全てのコンピュータが停止してしまったら、データが消えてしまう可能性はありますが、そのようなことはまずないという前提で動いている技術です。
というのも、新規取引データを作成することを「マイニング」といって、新規取引データを作る報酬としてビットコインがもらえる仕組みとなっています。

そのため、大量のコンピュータを使って日々取引データを追加することを生業としている人も多くいます。
ただ、大量の電気を利用するため、仮想通過の維持のためには大量のCO₂を排出するという問題点も出てきていて課題でもあります。

例えば、現金の日本円が誰の手にわたってどういう取引をされたという、いわゆるトレーサビリティはできてはいません。
しかし、仮想通過で最も有名なビットコインでは、ブロックチェーンという技術を使っているため、ビットコインが生まれて今までの全取引が記録されています。
もちろん通貨量を悪意をもって意図的に増やすなどの改ざんも理論上できません。

この仕組み上、通貨を発行しすぎることによるインフレーションも防止することができます。
ビットコインが高騰しているのは、このように通常の通貨とは全く異なる仕組みであることもありますね。

中米のエルサルヴァドルでは、2021年9月7日になんと法定通貨に採用されました。
今後の行方が気になるところです。